今年のJRAのブランドCMのテーマは『想いを乗せて、吹く風がある。』
だそうですが、今日、初めて、その映像をきちんとした形で見ました。 ※「ウインド・オブ・ヴュー」篇 30秒 毎年のことながら、洗練された、格好いい、躍動感、などといった言葉が すぐに思い浮かぶ、力の入った映像だと思います。 ただ、やはり、海外の映像を見ると、JRAは当分勝てないなと思いますが。 凱旋門賞やアメリカ賞(フランスの繋駕速歩競争の大レース)のプロモーション ビデオと言うべきものを以前見ましたが、その格好良さ、重厚さは、 JRAの比ではありません。 ラムジというアーティストも初めて聞く名前ですが、CMに合った爽やかさを 感じさせる曲で、いいのではないでしょうか。 ただ、気になったのが、馬が走っている映像が、すべて、芝コースでの ものなんですよね。 砂煙を巻き上げてダートコースを駆け抜ける馬もいなければ、 タイミングを計って生垣障害を飛び越える馬たちも、いない。 うがった見方でしょうが、"私たちが売りにしたいのは、芝のレース。" "ダートは地方競馬に任せておけばいい。障害戦?何それwww"と いう、隠された意図を感じてしまいます。 ワシの記憶が確かなら、去年もそんな感じのCMだったような。 何で、わざわざ、新しいコピーをこしらえたんだろう、とも思います。 やってることは去年と同じなのだから、『空と、芝の、あいだに。2010』と でもすれば良かったのにw。 |
大規模なシステムトラブルにより遅れていた、ばんえい・帯広競馬の
5重勝単勝式の導入が正式に発表されましたね。 いろいろありましたが、いよいよスタートということで、どうなるのか、 期待半分、不安半分という感じです。 ワシ自身は、オッズパークの会員でもあるので(メインで使うのは、地方全場が 購入できる楽天競馬ではありますが)、年が明けたら、試しに買ってみたいと 思います。 ただ、一つだけ残念な点が。 買い目は自分で選べないんですよね。 まだまだキャリアは浅いのですが、自分なりの方法論で帯広の馬券は 買い、外れたり、運良く当たったりということがあります。 馬場水分、道中の駆け引き、障害の巧拙など、平地のレースとはまた違った 予想の組み立てをしなければならないことが大変ではあるのですが、 そこが、魅力の一つではないかと思います。慣れてきて、ようやくその楽しさが わかりつつあります。 中央・地方、平地・障害を問わず、もっと言えば、すべての公営競技について 言えることですが、『自分なりの考えで予想して、お金を賭けると、 うまく行けばそれが何倍にもなって戻ってくる』ということは、 最大かつ最高の魅力であり、『くじ』にはないアピールポイントでは ないのかと思うのです。 競馬でいえば、血統、コース適性、騎手の腕前、脚質、展開予測、 はたまた、騎手や馬への熱い思い入れ、新聞の予想印に丸乗りするといった ものから、サインとかケントク買いの類に至るまで、予想や馬券購入の要素に するものはたくさんあります。 しかし、それらをすべてないものにして、馬券の持つ本質的な魅力を アピールすることもなく、『買い目はコンピューターで勝手に決めます。 どんどん買ってね。』と言われても、それは違うだろ、と思うのです。 ばんえいも、とりあえずは来年度もレースの実施が決まったとはいえ、 まだまだ苦しい状況には変わりなく、そこから抜け出すための一つの手段として 重勝式の(くじ的な)馬券の導入を決めたことは理解できます。 ただ、これからやろうとすることは、あくまでも『くじ引き』。 自分の力が一切及ばないところで、公営競技の本質から外れたところで、 当たった外れたと、言わなければならないわけです。 勝つのは、プロの予想家でも、血統オタクでも、サイン読みの天才でも なく、たまたま、なんとなく買ったら当たってしまった、運のいい人。 もはや、ギャンブルでもなんでもありません。 競馬は、『くじ』ではなく、『競技』であり『ギャンブル』。 そうでなければならないと思います。 平地もばんえいも、そもそも競馬自体に興味もない、というような人を、 "キャリーオーバーで2億円のチャンス!"みたいなうたい文句で引きつけるのも 狙いの一つなのでしょう。ただ、問題なのは、まず、どうやってそういった層を 競馬の中でもかなりコアな部類に入ると思われる、ばんえい・帯広に 目を向けさせるのか。そして、『くじ』をきっかけに、ばんえいに多少なりとも 興味を持ってくれた人を、どう繋ぎ止め、お得意様にしていくか。そのあたりの 戦略をしっかり考えないと、間違いなく失敗します。 それ以前に、宝くじや、ロト6、BIGといった、何も考えなくても一攫千金の チャンスがあるライバルたちはたくさんいます。『どうしても、ばんえいの 5重勝でないとダメなんだ』という理由を作り出し、他の物との差別化が 図れなければ、オッズパークや帯広市がどんなに頑張ったところで、 『"運が良ければ2億円もらえる何か"のうちの一つ』にしかなりません。 さすがに『くじ』が売り上げの中での大きなウェイトを占めるというところ までは行かないでしょう。とはいえ、よほど上手にやらないと、 オッズパークは無駄な金をどぶに捨てたと言うことにもなりかねません。 将来的には、KドリームスのK-3、K-5のように、自分で買い目を選べる 物も導入されるのではないか(できれば、そうあってほしい。ていうか 速やかにやってくれ)という気もしますが、競馬界では初めての試みです。 頭を使う従来の馬券をメインに買い、一切頭を使わない『くじ』もそれなりに 買いつつ、その成り行きを見守りたいところです。 |
JBCの話の前に、どうしても言っておかないと、気持ちが治まらないことが
あるので、少し。 11月2日付の中日スポーツ、中央競馬面の記事です。 とりあえず、カンパニー&横山典弘、おめでとう、という感じの 内容なのですが、この中に、致命的な間違いが。 カンパニーは8歳での優勝ですが、カラジは10歳での優勝。 それも、10歳から12歳にかけての3連覇なのですが。 史上初でもなんでもないわけです。 なぜ、『平地GⅠでは初めて』という書き方ができない(しない、する気がない) のでしょうか。 平地と障害は、どちらも、JRAの中で行なわれているものなので、別物扱い することはないはずなのですが、どうも、競馬マスコミというものは、 障害戦は、日本の競馬には存在しないものとして考えたいようで。 記事を書いた大野英樹記者は、中央競馬面で『3連単大きい野で勝負』という 大穴狙いのコラムも書いていますが、競馬記者としての資質などと言った点で 大きな穴が開いていると言わざるを得ませんね。 まあ、もっと大きな問題は、他のマスコミも、中スポなどと同じスタンスを 取っているところばかりだということなのですが。 毎日.jp(ウェブ魚拓) SANSPO.COM(ウェブ魚拓) |
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