世間は、やれ有馬記念だ、何だ、と、浮き足立ち、もうひとつのGⅠなど
見向きもしてくれず、個人的には非常に悲しく思う今日この頃です。 グランプリとやらを盛り上げるのも結構ですが、主催者側も、競馬マスコミも あまりにも、そちらの方に力を入れすぎです。公平に扱えとは言いませんが、 もう少し考えてほしいものです。 中山の芝2500mで勝ち負けできる馬だけがスターではないのですから。 これ以上、チラ裏的文章を垂れ流すのもアレなので、本題に。 J・GⅠとなった1999年から昨年までの傾向を、自分なりに探ってみます。 ブックやギャロップなどとかぶっているかもしれませんが、その辺は、ご容赦を。 最近は読まなくなったし、今週号にも目を通していないもので。 ・人馬ともに西高東低。 関東の馬・騎手が優勝したのは降雪のため2004年1月に順延になった 2003年度のみ(ブランディス&大江原隆)。 その他で馬券の対象となったのは、関西馬・アグネスハットに騎乗した、 関東の田中剛(2006年)、2005年のメジロベイシンガー&山本康志(3着)、 2004年のマイネルオーパー&宗像徹(3着)、2002年のダイワデュール& 田中剛(3着)、2001年のミナミノゴージャス&田口大二郎(3着)、 1999~2001年のゴーカイ&横山義行(いずれも2着)、1999年のリンデンバウム& 浜野谷憲尚(3着)。 関東馬が地の利を生かせそうな中山コースとはいえ、このような成績。 2頭以上が馬券の対象となった年がないというのは、意外といえば意外か。 軸で狙うならやはり関西馬ということになるでしょうか。 ・逃げ馬有利か。 過去8年のうち、逃げ切り勝ちは、2006年マルカラスカル、2004年メルシータカオー、 2003年度(翌年に順延)のブランディス、2000年のランドパワー。 また、2002年のギルデッドエージは、2番手追走から抜け出して優勝しています。 ※位置取りのデータは、netkeiba.comのデータベースに記載のあったものを参照。 大障害に限らず、障害戦では逃げ・先行が有利であり、それに沿った馬券戦術も 必要となりますが、意外と、逃げた馬が結果を残しているのがこのレース。 前に行けそうな馬の、逃げ切りまで期待してみるのもいいのかも。 ・上位人気馬の信頼度は? 単勝1番人気での優勝は、2002年のギルデッドエージのみであるものの、 過去8年では(1304)。また、2番人気は(2222)、3番人気は(1115)。 それほど大きく人気を裏切るということもないというところか。 ただ、2005年は10番人気のメルシーエイタイムが2着、2002年は 同じく10番人気のメイショウワカシオが2着、2001年には、10頭中4頭が落馬と いう状況だったとはいえ、ユウフヨウホウが最低人気で優勝。また、1999年には 10番人気のリンデンバウムが3着。 波乱を巻き起こすのはなぜか10番人気で、こういう人気薄の激走にも警戒は 必要でしょうが、全体的に見て、1~5番人気の組み合わせでの決着が ほとんどなので、資金配分を工夫すれば、上手に稼げるレースという見方も できるか。 ・大幅馬体減。でも、そんなの関係ねえ! 2006年のマルカラスカルは-10kg(2着に6馬身差)、2005年のテイエムドラゴンは -14kg(9馬身差)、2000年のランドパワーは-18kg(2 1/2馬身差)、 1999年のランドスピードは-10kg(ハナ差)で、それぞれ、見事に勝利を 飾っています。ラスカル、ドラゴンに関しては、別格でしょうが。 関東への輸送等の要因もあるでしょうが、関西馬の大幅な馬体減が あっても、さほど気にする必要はないと思います。 ・中山未経験馬の取捨は? アップダウンが激しく、障害の難易度も高い中山コース。 他のコースではさっぱりであっても、中山になると好成績を残す馬も多数 存在します。 3着までに入線した馬のうち、中山コースが未経験だったのは 過去8年で8頭。そのうち、重賞での実績があったのは、 ・2005年テイエムドラゴン(京都ハイジャンプ優勝)、 ・2003年ウインマーベラス(京都ハイジャンプ優勝など、重賞4勝)、 ・2000年マキハタコンコルド(東京オータムジャンプ優勝) の3頭。また、他の馬も、オープン特別などでそれなりの実績を残して、 レースに臨んでいます。 今年の参戦予定馬のうち、重賞で実績を残している(1~3着)のは、 マルカラスカル、テイエムドラゴン、テイエムトッパズレ、キングジョイ、 メルシーエイタイム、ミヤビペルセウス、マイネルオーパー、ノボライトニングと いったあたり。 ちなみに、今年は、ブラックコンドル(障害戦2200)の1頭のみが、中山経験無し。 ・じゃあ、中山巧者は? ブランディス、ゴーカイをはじめとして、メジロベイシンガー、メジロオーモンド、 ギルデッドエージ、ダイワデュール、ミナミノゴージャスといった、 中山コースで2勝以上の実績を残して参戦した馬はきっちり、複勝圏を確保。 ただ、今年は、出走予定馬がすべて、中山では1勝以上はしていないんですね。 (1259)のテレジェニック、(1210)のハイヤーザンヘブン、 (1126)のマイネルオーパー、(1211)のメルシーエイタイムあたりは 要チェックでしょう。 対策のようなものを挙げるとしたら、 ・関西の馬&騎手 ・逃げられそうな馬 ・そこそこの中山実績 ・単勝1~5番人気、ヒモ穴に10番人気くらいの人気薄 ・馬体減は気にすんな ・落馬は、起こらないものとして考える(ここは重要。障害戦を敬遠する人は そのあたりを気にしすぎる気がします) というところでしょうか。 PR |
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