直前の記事でも書きましたが、もう一度書きます。
オレ流中央競馬の総決算は、有馬記念ではなく中山大障害。 冗談でもなんでもなく、楽しみにしているのは、こちらのほうです。 年に2度の、障害レースファンにとっての実力試験。 今年は、実に4年ぶりに現地観戦ができそうです。 あのマルカラスカルの逸走から、もう4年なんですなあ。 当日の競馬場周辺の天気は、今ひとつの予報が出ているのが残念では ありますが、熱戦、好勝負を見届けようと思います。 久しぶりに名物のモカソフトやフライドチキンも味わえるし、何より、 山本直也アナの『踏み切ってジャンプ』も堪能できるのがうれしくてw。 後は、全馬、全騎手の無事完走を祈りたいものです。 レースの余韻に浸りたいというのもあるし、あまりこういうことは 言いたくないのですが、何かアクシデントがあった時に普段障害戦など 見ない自称競馬ファンが、馬鹿丸出しで大騒ぎするのがイヤでイヤで 仕方ないのです。ホクトスルタンの時はもうひどかったからなあ…。 ◎マジェスティバイオ ○バアゼルリバー ▲メルシーエイタイム △トウシンボルト ×マイネルネオス ×スプリングゲント 前述の通り、当日の天気は今ひとつ。雨の影響が残る、力のいる馬場に なりそう。 そうなってくると、中山コースは(3100)で、重・不良馬場もまったく苦にしない マジェスティバイオが、力の違いを見せ付けるのではないかという気が するのです。 府中のようなスピード重視のコースもこなしますが、やはり向いているのは 中山のような時計のかかるコース形態、渋った馬場ではないかと思います。 今回は条件が見事なまでに整いそうだし、他の有力どころとの勝負付けは 既に済んでしまっている感もあります。休み明け初戦の東京ハイジャンプは 良馬場でのスピード勝負、道中での落鉄、久々のレース、などなど いくらでも言い訳ができ、それで納得できてしまう一戦でしたが、次走の イルミネーションジャンプステークスでは、3kg重い別定重量ながらも "大障害に向けて、視界良好"というフレーズがぴったり来る快勝劇。 順調に良化してきているという印象を受けます。正直なところ、 前走の走りを見てしまうと、起こるかどうかもわからないアクシデントは別として、 実力勝負で負けるイメージが沸いてきません。もちろん勝負事は、 競馬に限らず、何が起こるかはわかりませんが、普通に回って帰ってくれば、 まず勝ち負けになるでしょう。 後は、マジェスティバイオの相手探しということになりますが、グランドジャンプで 初めての大障害コースも乗り切り、最後は突き放されたものの2着は確保できた バアゼルリバーが無難な線でしょうか。 休み明けとなった前走は、休養を挟んだリフレッシュ効果が見て取れる 走りぶり。叩いての上積みは見込んでもいいだろうし、おそらく差しに回るであろう ◎より前でレースができるというのはいい点かも。立ち回り次第では 差してくるマジェスティバイオをわずかに抑えてのゴールインというシーンまで あるのかも。 以下、年齢的な衰えがどうなのかという不安はあるものの、おなじみの カラジ的ローテーションについては問題ないし、大障害コースを含めた 中山コースでは抜群の安定感を誇るメルシーエイタイム。 大障害コースは初めてではあるけれども、未勝利時代の戦績を考えれば 例年よりも時計がかかりそうな今年の馬場なら、一発もありそうな トウシンボルト。 ひと叩きもできずに大障害へ直行、テン乗りとなる浜野谷という点が気になるものの 実績、コース適性は文句なしのマイネルネオス。 年齢面よりも、不安はむしろ白浜ポジションの発動ただ一つではあるけれども、 渋った馬場も問題なく、昨年は5着入線と、極端な力の衰えはないのではと 思われるスプリングゲントまで。 《買い目》 ・馬連 ◎-○▲△×× (12月23日22時ごろ追記) ハズレ。 少々遅くなりましたが、まとめます。 当初の予定通り、4年ぶりの中山競馬場での観戦でした。 やっぱり、鳥千のフライドチキンと、耕一路のモカソフトは 旨いですねえ。中京競馬場にも出店してほしいくらいです。 でも、たまにしか食べられないからこそ、また食べたいなあと 思えるんですよね。 レースは、スタートで後手を踏むも、徐々に位置取りを上げて 先行集団に取り付いたマーベラスカイザーが、直線で抜け出し、 バアゼルリバー、マジェスティバイオの追撃を封じ、大障害は おろか、中山コース自体も初の経験となる中での優勝。 スタミナはともかく、遠征経験、コース経験がないのはどうなのか と思い、無印でしたが、バンケットの上り下りや大障害コースも うまく乗り切り、障害馬としての能力の高さを見せつけました。 鞍上や陣営は、この馬の素質にほれ込んで、かなりの期待を かけていたようでしたが、それに応える見事な勝ちっぷりでした。 馬券は大ハズレに終わりましたが、熊沢が悲願のJ・GⅠ制覇と いう歴史的な現場に立ち会えたというのは、良かったです。 何とも言えない、ある意味での清々しささえ感じました。 人気すると飛び、人気薄で穴を開ける、馬券的には少々厄介な 存在というイメージがある騎手ですが、山あり谷ありの騎手生活を 続け、平地と障害の両方でGⅠジョッキーとなったという偉業は もっと称えられてもいいのではないでしょうか。 バアゼルリバーも先行策から、あと一歩というところまで迫った 走りでしたが、ポテンシャルの高さ、中山コースへの適性は 改めて示されたというところでしょうか。 そして、断然の人気を背負いながらも3着に終わったマジェスティバイオ。 先行馬を捕らえきれずに敗れるというのは、差し・追い込み馬の 宿命と言ってもいいものでもあります。ただ、今回に関しては、 じっくりと構えすぎたのかなという気がしないでもありません。 最後はそれなりに伸びていただけに、この点は残念ではあります。 力で負けたと言うよりは、仕掛けのタイミングで負けた。そんな 感じがします。 大ベテランのスプリングゲントの健闘もありましたが、上位入線した馬は 障害馬としては、まだまだ伸びしろがあると思われる若い馬たち。 順調に競争馬生活を続けられれば、今後の障害レース界を長きに渡って 引っ張ることができる、そんな馬なのではないかと思います。 彼らの活躍を、競馬場で、時には中継映像で、応援していきたいものです。 PR |
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