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【傾向と対策】第10回中山グランドジャンプ(J・GⅠ)
今年も、障害レースが普段よりも少しだけ注目される時期がやってきました。
それにしても、ブックやギャロップの取り上げ方を見ると、「その程度のことしか
書かないのなら、最初から載せなきゃいいのに…」という感じがします。
Jが付いても付かなくても、GⅠであることには変わらないのに。

今年は、レースを目前に控えたところで、4連覇を目指すカラジが無念のリタイア。
'06年2着のテイエムドラゴンは昨年末で引退。昨年の2着馬リワードプレザンと
4着のスリーオペレーター、昨年末の中山大障害2着のキングジョイは、いずれも
放牧。そして、現時点では外国馬2頭を含めてもフルゲート割れの12頭の登録と
いう、なんとも寂しさを感じさせるものになってしまいました。それでも、
障害戦の頂上決戦という位置づけにはなんら変わりはありません。
熱戦と全馬の無事完走を心から祈りたいものです。

中山グランドジャンプとして施行されるようになった1999年からの過去9回の
データから、今回のレースの傾向を探りたいと思います。
※着順、払戻金等のデータは、netkeiba.comのデータベースを参照しました。
※4月18日、一部修正。

【上位人気は信頼して可】
過去9回のうち、1番人気は(3303)、2番人気は(3033)。信頼するに値する
結果が出ています。また、1番人気が掲示板を外したのは第1回のゴッドスピードと、
第3回のランド(俗に言われる"穂苅スライディング部隊"の時のもの)のみ。
第6回のギルデッドエージは、4着とはいえ、3着のメジロオーモンドとは首差。
よほどのことがない限り、人気どおりの力を発揮してくれると考えていい
でしょうし、無理筋を狙う必要はないでしょう。
今年は、メルシーエイタイムマルカラスカルあたりが
該当するのでしょうか。

【ヒモ荒れは、要警戒】
第1回…3着・ヨイドレテンシ(9番人気・複勝980円)
第2回…2着・ボカボカ(12番人気・複勝760円)
    3着・ジアウトバックウェイ(11番人気・複勝530円)
第6回…3着・メジロオーモンド(14番人気・複勝1140円)
第7回…3着・ローレルロイス(10番人気・複勝770円)

基本的には、上位人気の馬の組み合わせで決まるレースではありますが、
時として、人気薄が突っ込み波乱となることもあります。
また、ヨイドレテンシ、ボカボカ、ジアウトバックウェイ、ローレルロイスに
関しては、大障害コースはおろか、中山コース初挑戦ではあったものの、
比較的前のほうでレースを進め、そこから粘りこんだりポジションを上げたりして
ゴールイン。人気薄でも、中山未経験であっても、ある程度先行できる馬は
穴候補として押さえるのも、ひとつの馬券戦略でしょうか。

さほど人気にならなさそうで、先行でき、かつ中山未経験の馬…。今回なら、
該当するのは、テイエムエースブルーフランカーか?

【差し馬よりは先行馬】
第2回のゴーカイ、第5回のビッグテーストのように、後方から差してきて
優勝というケースもありますが、中団~後方あたりでレースを進める馬は、
もう一押しが足らずに馬券には絡めず、という印象を受けます。
J・GⅠに限らず、障害戦全般に言えることですが、きっちりと差せるだけの
地力を持っている馬は別として、基本的には逃げ・先行馬を中心に据えるのが
馬券的なセオリー。
逃げ切りこそ第1回のメジロファラオだけであるものの、以後のレースでは
2番手・好位からの抜け出しでの決着がほとんど。
前に行きたいマルカラスカルエイシンニーザンブルーフランカー
オートゼウスなどは、どう動くのか。

【やはり大事な、コース経験】
過去9回の勝ち馬は、本番に臨むまでに、すべて中山コースを経験済み。
そして、中山未経験で3着までに食い込めたのは、前述のヨイドレテンシ、ボカボカ、
ジアウトバックウェイ、ローレルロイスと、ダンシングターナー(第3回、3着)の
5頭のみ。
大障害コースまで経験していることに越したことはありませんが、
この点は、やはり重要か。第7回では、中山初挑戦ながらも2番人気に支持された
ロードプリヴェイルが9着に沈むということも。
未勝利から3連勝で重賞を制したエイシンニーザン、先日昇級初戦を快勝した
テイエムエース昇級初戦をレコードタイムで逃げ切ったブルーフランカー
ぶっつけ本番で臨むアラームコールグライディングあたりには嫌なデータ。
また、ブルーフランカーへの騎乗が予想されるテイエムエースに騎乗する
菊池昇吾は、中山コースでの騎乗経験が数えるほどしかなく、もし、今回
騎乗することがあれば、大障害コースは生涯初。ここにも不安が。

【外国馬の取捨は?】
外国馬の出走が可能となった第2回以降の戦績は、(4 1 2 30)。
馬券の対象となったのは、セントスティーブン(第4回優勝、第5回3着)、
カラジ(第7~9回優勝)、ボカボカ(第2回2着)、ジアウトバックウェイ(第2回3着)の
4頭のみ。
カラジ、セントスティーブンは別格として、ほとんどの馬が
いいところなく敗退しています。好走するためには、4分50秒台での決着となるか、
雨で馬場が緩むかの、どちらかが必要か。

こんなところでしょうか。

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【2008/04/16 01:55 】 | 競馬ネタあれこれ | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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